漢方薬の種類は?せんじ薬とエキス製剤の特徴

漢方薬は、『西洋薬』と異なり、単に病名や症状だけから適切な処方を選択することは出来ません。
病気の人それぞれが持っている特長『証』といって『体質』『体力』『抵抗力』『病気の進行具合』などをトータル 的、総合的に判断し最も効果的な漢方薬を決定するのです。
その漢方薬は大きくわけて『せんじ薬』と『エキス製剤』の2つに分けられます。
ですが『保険診療』が認められているのは『エキス製剤(医療用漢方製剤)』の、医師の処方箋がある場合についてのみ有効とされているのが現状です。
ですので病院でもらう漢方薬『医療用漢方製剤』だけが対象となるので注意が必要となります。
『エキス製剤(医療用漢方製剤)』とは生薬の抽出エキスを顆粒、細粒、粉末、錠剤などにしたものですが、本来の漢方薬の形である、『せんじ薬』と比べて効果に大きな違いはありませんので安心してください。
『せんじ薬』『エキス製剤』のいずれにしても、古典(「傷寒論(しょうかんろん)」など)に基づいて作らており基本的な成分に違いはないからです。
では、この2つの薬の差異とは何なのでしょうか?
漢方薬は、本来病気の人それぞれが持っている『特徴』や『年齢』『体質』などを考慮して個々に処方は違う薬です。『エキス製剤』よりも『せんじ薬』のほうが、さらに微妙な個人差に対応しやすいというメリットがるのです。
この、さらに綿密な処方と対応ができる点が異なるのです
『せんじ薬』の場合、微妙なさじ加減で比率を調整できるので綿密でより細かい漢方薬の処方ができるのでしょう。
ただし、注意しなければならないことがあります。『せんじ薬』は、煮出し方などでも微妙に違ってきますので、取り扱いが難しいということです。
また、漢方薬の場合、『西洋薬』と比べて長期間にわたる服用が必要というイメージがあります。それには重要な意味があるのです。
それは『効果の速さ』です。病状に即効的な効果があるとされる『西洋薬』と比べると、漢方薬は比較的作用が穏やかなのです。しかし実際漢方薬の服用を開始してからどれほどで効果が得られるかは、病気の種類や程度、また患者さんご本人の状態によっても様々なのです。つまり、即効性が無い、効果の有無が見えにくいという特性があるのです。
概して、風邪や湿疹などの、急性の病気では、服用して数10分~3日程度で改善することもあり、効果が早いといわれています。
また慢性の病気でも『証』がぴったり合っていると即効的な効果が期待できます。
この『証』の診断が漢方薬の効果に対する鍵となります。
ですので『証』の判断は素人が行うものではなく『漢方医学』『東洋医学』の専門家に診断をゆだねるのが大変理想的です。
専門家の判断に従うことで大きな効果も期待できるでしょう。