漢方薬の煎じ方

漢方薬の基本的な錠型の一つ、煎じ薬の煎じ方を解説します。

まず、ヤカンや土瓶などに1日分の煎じ薬と500mlくらいの水を入れて、蓋をします。次に、弱火でゆっくり温めて、1時間くらい分煎じます。吹きこぼれないように気をつけましょう。

  

中身が300ml程度(約半分)になったら火を止めます。そして、すぐに袋と生薬のカスを取り出します。熱い内に取り出しましょう。残った液だけを別の容器に移しましょう。

煎じ薬は、一般的に人肌程度に温めてから、1日3回くらいに分けて空腹時に服用します。

覚えてしまおう。漢方薬のせんじ方

『西洋薬』『現代薬』は薬そのものを決められた時間に服用しますが、それと異なり、漢方薬の場合は、1日分を水でせんじて飲むことが必要となります。

残念なことに誤った方法で漢方薬を服用すると、せっかくの漢方薬の有効成分を充分にせんじ出すことができないのです。ですので、正しい知識を身につける必要があります。

では、漢方薬をせんじる正しい方法とは何なのでしょうか?

まずは、それにふさわしい道具をそろえることから始める必要があります。

そこで注意するべき点は漢方薬をせんじると匂いが移ります。気になる方は普段、料理やお茶 を入れるのに使うものと区別することをお勧めします。

適した道具を使用するという点でみると、漢方薬をせんじるために、もっとも良いのは素焼きの土びんでしょう。

しかし入手が困難な場合もあります。その場合は普通の土びん、あるいは耐熱ガラスを用いてもかまいません。

アルマイトの鍋や、やかんでも大丈夫です。

気をつけなければならないのが『鉄びん』の場合です。
生薬に含まれるタンニンが鉄と反応し、化学変化を起こすことから、生薬をせんじるのには不向きと言えるでしょう。

せんじ方
1.容器のなかに、漢方薬の1日分と、水3カップ(600cc)を入れます。
2.弱火にかけます。ふたはしません。
3.ふきこぼれないように注意しながら約40分、じっくりと煮詰めていきます。水が半量程度になったとこ ろで火からおろします。
*約40分で水が半量になる火加減が最適ということになります。それよりも短い、つまり15分程度でせんじると、火加減が強すぎてしまいます。漢方薬のなかの有効成分が充分にせんじ出されていません。逆に、40分よりも長いと一度せんじ出された有効成分が再吸収されてしまいます。
頃合を見計らって調整しなければなりません。
充分に有効成分がせんじ出されたら、茶こしでかすをこします。
かすをそのまま残しておくと、煮すぎた場 合同様、せっかくの有効成分がかすに再吸収されてしまいますので、取り除く必要があります。