漢方薬の服用方法

最『漢方治療』は、昭和51年に、厚生省が漢方薬の健康保険治療の適用を承認するようになって以来、その効果や重要性の見直しが何度も行われ広く普及するようになってきました。

そして現在、大学病院や公立の病院でも漢方治療を行うところが増え『東洋医学』『漢方医学』は多くの医療の現場に周知され、効果も実証されています。

『漢方治療』の基礎的研究もさかんに進められ、現代医学の面からの効果の裏づけがされるようになったからです。

『西洋薬』にも服用のタイミングがあるように漢方薬にも服用の方法やタイミングがります。

漢方薬は、1日分ごとに、生薬を水から弱火でせんじ出します。
せんじた漢方薬は、1日分を2~3回にわけて食事と食事の合間に飲みます。

それには理由があります漢方薬を効率良く吸収するには、胃に食べ物などが滞留していないときのほうが都合がいいからです。

しかし注意が必要です。人によっては、漢方薬を食前に飲むとお腹が張る、食欲がなくなってしまうということがあります。

そのような場合は、食後に服用しても良いでしょう。

また、生活リズムや仕事の都合で食間にうまく時間が取れない場合は、朝食前に1回目を飲み、2回目は夕食前か、または夕食後に飲むようにしても良いと思われます。

せんじ薬は、温めて飲むのが一般的です。
温めたほうが、効果が高いといわれるからです。せんじ出したあと時間がたち、冷めてしまったものは。そのまま服用せず、飲むときにそのつど温めます。

ただし、吐き気がある場合は、冷たくし、少しずつ飲むようにします。

子供の場合は、大人の量を加減して与えても良いでしょう。
6~12歳のお子さんなら大人の量の半分を、4~5歳なら大人の3分の1量、3歳以下のお子さんは大人の量の4分の1の量を大人と同様、1日に2~3回にわけて服用します。

一般的に漢方薬の作用は穏といわれていますが『副作用』が皆無というわけではないのです。
漢方薬処方を決定する『証』の判断を誤ると、症状を悪化させる可能性があります、漢方薬の処方を希望される場合は『専門医』にかかることをお勧めします。

漢方薬にも副作用はある。気をつけたい服用中の症状。

先に述べたように漢方薬は『西洋薬』と異なり、病名や症状だけを見ただけでは患者さんに合った適切な処方を選択することは出来ません。
病気の人それぞれの状態を総合的に判断して処方する漢方薬を決定するのが『東洋医学』なのです。
そして漢方薬を処方するのに必要な『証』の判断は、漢方医学の専門家にゆだねるのが大変理想的です。
漢方薬は、全般的に、『現代薬(西洋薬、化学薬)』と比較すると作用が穏やかな薬といえます。つまり、即効性については『現代薬(西洋薬、化学薬)』の方が優位といえます。
ですが漢方薬には大変に大きなメリットがあるのです。そのメリットとは『副作用』が『現代薬(西洋薬、化学薬)』にくらべ比較的少なく、軽いということです。
しかし注意しなければならないのは漢方薬も薬なのだということ。副作用がまったく無いというわけではありません。ですので服用する際には必ず専門医の診断を仰ぐことが慣用です。素人判断で用いるのは、効果や安全の面からも禁物です。
病気の人それぞれの「証」と言う、『体質』『体力』『抵抗力』『病気の進行具合』などで判断して処方する漢方薬を決定するのです。
そして漢方薬を処方するのに必要な『証』の判断は、漢方医学の専門家にゆだねるのが大変理想的です。当人の『証』に適していない漢方薬を服用していた場合、かえって症状の悪化をまねく恐れがあります。
一例を挙げてみましょう。『虚証』の人に対して強力な下剤や発汗薬を用いるのは適しているでしょうか?いいえ、適していません。
また『証』に合った漢方薬を服用しているにもかかわらず、不快な症状が生じる場合があります。
これは「瞑眩(めいけん)」と呼ばれるものです。漢方薬の副作用と症状が似ていることから区別がつきにくいことがあります。
しかし、『瞑眩』の場合、症状が出るのは薬を服用し始めた最初の2~3日間です。
その後は、症状が治まり、快方に向かうのです。このような判断は素人では無理でしょう・
漢方薬を服用していく中での症状も別の角度から考えれば、これは薬が身体に作用しているという証拠でもあるわけですから『漢方医学』ではむしろ好ましい反応とされます。
注意すべき『副作用』を起こしやすい漢方薬とその『副作用』の症状を以下にあげます。

●大黄:腹痛、下痢、食欲不振。
●麻黄:食欲不振、多汗、不眠、動悸。重症の心臓病の人の場合、狭心症を起こす恐れがあるので注意が必要です。
●甘草:むくみ、血圧の上昇。甘草は、鎮痛、消炎効果があることから、漢方薬の多くに含まれていますので、意識して気をつけていることが必要です。
●附子:熱感、ほてり、発汗、しびれ。
●地黄:胃のもたれ感